「氣」がわかりました

会主 丸山維敏

明けましてお芽出度う御座居ます。

昨年はウクライナへのロシア侵攻に続いて、ハマスによるイスラエル侵攻から、両者の戦争迄はじまりました。

本当に、人類は口に平和を唱えながら争いごとが好きですね。ある意味でオリンピックでさえ争いごとだと私は思います。今、「私は」と記しました。この言葉が人と会話をする時に大事だと、私は思います。

仮に私が、只「オリンピックは争いごとだ」と云うと少なからず「違うっあれは万国がその技量を競う祭典だ」「あれは争いでは無い。共に競い合う仲間同士だ」との声が聞こえてきそうです。ここで既に争いが始まっています。

「合氣道は愛じや」とは開祖植芝盛平師の御言葉ですが、この「愛」を英語の「I」に替えてみたら如何ですか。誰かと会話を交わす時、まず「I」から始めるのです。「I」とは私です。つまり「私はこう思うのだけど云々」と話し始めると、相手の方も「そうか、まァそうゆう考え方もあるな」位で争いにはならないと私は思います。

「全てはアイから始まる」私は良いと思います。

さて、私は今、「量子論」の勉強に凝っています。それに依ると、世の中の全ての物、事、現象は素粒子が基となってつくられているそうです。つまり貴方が何かを読んだり、考えたり、また相手の本や新聞、そして何と貴方自身も「素粒子」の集まりなのです。

貴方が「生きている」ことも、貴方を動かしているエネルギーも、素粒子の働きによるのだそうです。私達の身体は、本当は「小さな、小さな粒」の集まりなのです。まず、誰もが知っていることは、私達の身体は細胞の集まりで出来ています。その数はなんと三十七兆個!この細胞を一つ一つ見ていくと、それは小さな「分子」という粒の集まりです。

分子は形や大きさは色々で0.0000001ミリから0.00001ミリと言われます。更に、この分子は「原子」という粒の集まりです。「原子」には、炭素、酸素、水素、窒素、カルシウム、リン、カリウムとか、色々の種類があります。また、この原子の中心には「原子核」があります。これは「陽子」と「中性子」から出来ています。このひとつの「原子」が東京ドーム位の大きさだとすると、「原子核(陽子と中性子)」はその真ん中に置かれたビー玉くらいのサイズで、他は只の空間です。そこを原子核よりもっと小さな「電子」が消えたり現れたりしながら、自由に飛びまわっています。

これが「原子の世界」です。

更に、「陽子・中性子」の中に「クオーク」があります。

この「クオーク」と「電子」が物質の中で最も小さな粒です。これを「素粒子」と言います。

もう少しくわしく言うと、原子の中にあるのは「クオーク」と「電子」と「フォトン」の三つです。役割も性質もそれぞれ違います。

クオークは物質の素、電子は電氣の素、フォトンは光の素になる粒子です。そう「粒子」なのです。物質ですよね。私はこの粒子を「氣」とよびたいと思います。「粒子」すなわち「素粒子」の世界には、時間という概念はありません。場所という概念もありません。

今、此処にいた素粒子が同時にアメリカに居たり、未来や過去に居ることもあるそうです。

先程記したフォトンは「光子」と訳されます。太陽やライトを見た時に「まぶしい」と感じるのはフォトンと呼ばれる素粒子が貴方の目に「物質」としてぶつかるからなのです。

この素粒子(氣)を動かすのが、貴方の「心」なのです。「心」でそう思うとフォトンはそう動きます。過去を思えば過去に、未来を思えば未来に、全ての素粒子は突然動きます。「顔から光が出ている」と思えば「光子」が動いて貴方は輝やいて見えます。俗に言う「オーラ」がそれです。

「心が氣を動かす」「心が身体を動かす」全て物質のひとつである素粒子の働きなのです。

此の「氣(素粒子)」を自由自在に使って自分の人生を明るく、健康に、楽しく創り上げていきましょう。

その「コツ」は「全集中」です。

昇る朝日に手をかざし「我、大いなる光とひとつなり!」「最高の自分を発輝するぞ」と叫びましょう。

この新しい年が、貴方にとって最良の年となるでしょう。